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行ってみた!聞いてみた!<br>駅でベビーカーがレンタルできる⁉<br>「ベビカル」について聞いてみた

駅でベビーカーがレンタルできる「ベビカル」は、お出かけ時の負担を減らしてくれる

行ってみた!聞いてみた!
駅でベビーカーがレンタルできる⁉
「ベビカル」について聞いてみた

「ベビカル」は、お出かけの際に駅で気軽にベビーカーをレンタルできるサービス。駅の周りでのお買い物や公園へのお出かけなど、利用場所の制限がなく、日をまたいで最大7日間(168時間)もの間、目的に合わせて自由に使うことができる。今回は池袋駅の「ベビカルスタンド」を見に行ってきた。

 お出かけで、「歩きたいからベビーカーはいらない」と言う娘。今日は電車や駅でベビーカーの持ち運びがなくて荷物が減ったと喜んだのもつかの間、電車を降りたとたんに抱っこをねだられて......。
 2021年4月に始まった「ベビカル」は、そんな親たちの悩みを解消してくれるサービスだ。事前に予約ができて、サービスを提供する駅でベビーカーをレンタルできるベビカル。借りたベビーカーは持ち出し場所の制限は無く、駅の外にも持ち出し可能だ。最大7日間借りられるので、旅行にも利用できる。料金は最初の1時間が250円、以降30分ごとに100円が加算され、12時間ごとの最大料金は1500円となっている。ベビカルとはどんなものなのか。今回は、サービスを提供している駅の一つ、池袋駅に行ってみた。

「ベビカル」で子育て世代を応援したい

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JR東日本池袋駅で「ベビカル」サービスを担当する橋本歩さん(左)と服部裕子さん(右)

 池袋駅では、駅係員の橋本歩さんと服部裕子さんが案内してくれた。ベビカルは有人で貸し出す「ベビカルステーション」と、無人で利用者が二次元バーコードを読み込ませて借りる「ベビカルスタンド」の2タイプがある。池袋駅は後者のタイプで、二人は担当者としてスタンドやベビーカーの清掃・消毒、駅利用者への告知などの業務に携わっている。
 「サービスの運用は各駅で異なりますが、池袋駅では9時から20時まで15分に1回、構内放送でご案内している他、ホワイトボードを目立つ場所に置いてお知らせしています。また1日4回、スタンドの清掃、ベビーカーの点検なども行います」と橋本さん。以前から子ども好きで「HAPPY CHILD PROJECT(2022年2月17日公開記事参照)」に興味があったことから、担当者になってほしいと上司から相談を受けたときは即受諾したという。
 一方、服部さんは今年1年目の新入社員。初めての企画業務で、ホワイトボードの考案を担当した。子育て世代を応援できればという思いが強い。「担当するようになって、それまであまり想像できなかったベビーカーを使うお客さまの悩みなどを実感しています」と話す。
 利用者が使いやすいよう、二人は日々工夫を凝らしている。


ベビカルの特徴

・事前に予約可能
・好きな場所に持ち出せる
・最大7日間168時間利用可能
・東京駅、西武鉄道所沢駅、航空公園駅など、計37カ所で展開(2021年12月6日現在)。

詳細はhttps://babycal-jre.com

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「ベビカルスタンド」の利用はカンタン! 事前予約して、届いた二次元バーコードをかざすだけ


池袋駅で「ベビカル」を見学してみた

駅内掲示

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服部さんが考案したホワイトボード。ベビーカーの設置場所や使い方を親しみやすいイラストで案内


ベビカルスタンド

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池袋駅では南改札内3・4番線ホーム行きエレベーター横に「ベビカルスタンド」を設置。スタンドには3台のベビーカーが用意されている


ベビーカーの清掃・点検

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使用されたベビーカーは、次の利用者が安心して使えるように消毒している


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車輪止めの確認など、安心して使用してもらうための点検も欠かさない


「ベビカル」の発案者に思いを聞いてみた

 「公共交通機関を使って、小さな子どもと出かけるのは大変という、妻の実体験から生まれました」と語るのは、ベビカルの発案者である株式会社ジェイアール東日本企画jeki-X(※)の森祐介部長。ベビカルの事務局は同部署内に置かれており、ベビカルに関するあらゆる活動を行っている。
 事業化検証の開始は2019年7月から。JR立川駅での無償貸出を皮切りに、いくつかの主要駅での有償貸出などを経て、事業開始が決定された。だが、コロナ禍の影響を受け、当初予定していた有人での貸出から、無人対応も含めて再検討することに。その結果、21年4月22日にサービスを開始することとなった。スタート時の拠点は19カ所。現在は西武鉄道も参画し、21年12月時点で37カ所にまで拡大した。とはいえ、さらなる拠点の開拓も含め、利便性の向上を図る必要があると、森部長は話す。
 「ベビカルは、『子育て世代の外出における課題』の一つを解決するものです。これを皮切りに、さまざまな課題を解決できるよう、JR東日本グループをはじめとした、多彩な事業者と連携し、新たなサービスを生み出していきたいと考えています」
 今後生まれるサービスにも期待したい。

※jeki-Xは、ジェイアール東日本企画内における新規事業の創出と推進、またJR東日本グループにおける新規事業の提案などをおこなう部署

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森 祐介部長
ジェイアール東日本企画
jeki-X

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