JRE MALL Cafeで催される体験教室などのイベントでは、スタッフが司会を進行。「EC×リアル」ならではの楽しさを提供する
JR東日本グループTOPICS
ECサイトとリアルが融合する「JRE MALL」で新しい買い物体験を
2018年3月26日にオープンしたJR東日本のECサイト「JRE MALL」。23年に5年目を迎え、ますます充実するサイトの今とこれからを紹介する。
ふるさと納税ページを開設 リアルでイベントも実施
JR東日本のグループ共通ポイント「JRE POINT」。そのサービス充実の一環として、ショッピングサイト「JRE MALL」は誕生した。2018年のオープンから5年が経過し、取り扱う商品や季節に応じた特集などのコンテンツも増えており、ますます充実している。
「20年10月には『JRE MALL ふるさと納税』も開始し、お客さまから好評をいただいています」
そう話すのは、JR東日本マーケティング本部で「JRE MALL」を担当している寺迫浩司マネージャーだ。ふるさと納税は、地方創生や地域の活性化を掲げるJR東日本グループの方針と合致しており、サイトとして力を入れている内容の一つだという。
寺迫 浩司 マネージャー
JR東日本 マーケティング本部
くらしづくり・地方創生部門
事業推進ユニット
この取り組みは自治体からも高評価を得ており、単に寄付に結び付くことのみならず、鉄道や駅というリアルな接点を持つJR東日本ならではの期待も寄せられている。
実際、22年11月には北海道の複数の自治体と、上野駅でふるさと納税に関するイベントを実施した。
「自治体の方々も、直接、寄付に関心のある方とコミュニケーションを取る機会ができ、喜んでいらっしゃいました。その場で寄付の手続きを行うお客さまもおられ、私自身、地域と首都圏をつなぐこの仕事に意義を感じました」と、自身もイベント運営に関わった寺迫マネージャーは語る。
JRE MALLのトップ画面。「おすすめ特集」のコンテンツも充実している
https://www.jreastmall.com/shop/
JR東日本の強みを活かしECサイトとリアルをつなぐ
サイトのもう一つの強みは、鉄道関連のコンテンツが充実していること。JR東日本各本部・支社が企画した体験型イベントや鉄道グッズは、鉄道会社が運営するからこその充実ぶりだ。
「ふるさと納税の返礼品も企画しており、23年3月18日に開業した京葉線の新駅・幕張豊砂駅の駅名標の取り付け体験を千葉市さまの返礼品とし、お客さまに大変喜んでいただけました」
鉄道古物の販売も行っており、オークション機能も実装。購入者がエンターテインメント感覚で買い物を楽しめるようになっており、鉄道マニアからも評価が高い。
これらの取り組みの成果として売り上げも着々と伸び、前年度比200%の成長が続いているという。もっとも、寺迫マネージャーはこの現状には満足していない。
「大手ECサイトに比べると、まだまだです。日用品など、ECサイトとして不足している部分もあり、今後も拡充していきます」
さらにECサイトとリアルとの接点を増やすべく、21年11月18日からは、ショーケース型店舗「JRE MALL Car」を駅に設置。1分程度の短い接触時間でJRE MALLの商品や特典の情報、クーポンを得られるというもので、現在43台稼働している。また、同月30日には横浜駅構内に体験型ショールーム店舗「JRE MALL Cafe」も開業。こちらではサイトで取り扱う一部商品を実際に「見て・触れて・味わう」ことができる。店内には「ベックスコーヒーショップ」が併設され、商品やイベントを体験しながらカフェタイムが楽しめる。
「JRE MALL Carについては、駅社員も商品選定やディスプレイに関わっており、現場の思いをくみ取りながら進めていきたいと考えています」
JRE MALL Cafeで行われた、福島県を代表する陶器「大堀相馬焼」の絵付け体験教室の様子
JRE MALL Cafeの店内には、ふるさと納税のコーナーも設けられている
JRE MALLで取り扱う商品を実際に手に取ってみることができるのも、リアル店舗の強みだ
さらなるECとリアルの連携も計画中だと寺迫マネージャーは話す。ECサイトとリアルの融合を目指し進化するJRE MALLは、利用者に買い物の新たな楽しみを教えてくれる可能性を秘めている。
INFORMATION
JRE MALLふるさと納税は23年3月末時点で300自治体を突破。鉄道会社ならではのオリジナル返礼品も充実している。
https://www.jreastmall.com/
shop/furusato/top.aspx