「フレテミーナ」では盛岡新幹線車両センター青森派出所での車両基地見学ツアーも実施
SDGs×JR東日本グループ
鉄道と東日本エリアのファン獲得を視野に
次世代を担う子どもたちに「本物の体験にふれる」機会を提供
JR東日本グループは、グループ経営ビジョン「変革2027」のもとESG経営を実践し、事業を通じて社会的な課題を解決することで、地域社会の発展に貢献するとともに、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に取り組んでいます。今回は、鉄道旅行と自然とのふれあいなどを通じて、子どもたちの学びと成長に資する体験学習型ツアー「フレテミーナ」を紹介します。
2017年5月、JR東日本発足30周年を契機に、「ふれてみる、そこでしかできない本物の体験」をコンセプトとした、体験学習型ツアー「フレテミーナ」(※)を立ち上げました。次世代を担う子どもたちに向けて「鉄道の旅」と「旅を通じたさまざまな本物の体験」を提供することで、子どもたちの成長とご家族の思い出づくりを応援し、さらには東日本エリアのファンを獲得することを目的としています。
本ツアーのコンセプトである「本物の体験」には、①東日本エリアの土地や風土、自然、食にふれる「自然・文化体験」、②旅先の地域の人々との「ふれあい体験」、③新幹線や寝台列車「カシオペア」、観光列車「のってたのしい列車」などを利用する「鉄道旅行の楽しさを体験」といった要素を含んでいます。
「フレテミーナ」という名称は、その「本物の体験にふれる」をイメージした造語です。また、キャッチコピーである「自然にふれる、文化にふれる、体験トラベル」は、「フレテミーナ」が目指す旅行のかたちを分かりやすく表現しました。
※ 「フレテミーナ」はおとなと小学生または中学生の組み合わせでお申し込みいただける商品です
JR東日本グループならではの多彩な体験型プランを企画
「フレテミーナ」の商品企画は、JR東日本グループの株式会社JR東日本びゅうツーリズム&セールスが担当しています。先述のコンセプトに基づき、人気列車への乗車や車両基地の見学、運転士体験など、リアルな体験を通じて鉄道を好きになる、JR東日本グループならではの企画や、自然や食を通して東日本エリアの地域性や風土を感じられる企画を盛り込んだ、全行程添乗員付きのコースを提供しており、お客さまからご好評いただいています。
運転士体験は子どもたちに大好評(上=えちぜん鉄道、下=秋田内陸縦貫鉄道での体験の様子)
小岩井農場 上丸牛舎
特に、「カシオペア」に乗車するコースは、多くのお客さまにキャンセル待ちをいただくほどの人気商品となっています。17年夏の商品販売開始以降、合計64コース・約1200名のお客さまにご参加いただいています。
大人気の「カシオペア」乗車コース
体験トラベルの魅力にふれ次世代の東日本エリアファンへ
「フレテミーナ」は、小学生のお子さまを持つご家族を主な対象としています。JR東日本グループが今後もサステナブルに成長していく上で、地域のファンづくりは欠かせません。旅行を通じて東日本エリアが持つ魅力に気づき、夢中になり、また来たくなる。そして何度でも訪れる──そんな根強いファンが一人でも多く増えることを願っています。
子どもの頃から鉄道旅行ならではの風情や楽しみを肌で知っていただき、ひいては長期にわたってJR東日本グループをご利用いただくきっかけとなることを、「フレテミーナ」は目指しています。参加されたお客さまからは、「子どもたちだけで体験する企画もあり、成長したと思うし、とてもいい経験になった」「現地の人、モノ、風景などを満遍なく体感し、楽しい内容だった」といったうれしいお声も頂戴しています。
SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」では、"すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する"と掲げられています。今後もJR東日本グループならではの魅力あふれるコースを企画・設定し、東日本エリアや鉄道旅行の魅力を発信していくことで、多様な体験を通じた子どもたちの成長を促すとともに、次世代を担うファンを獲得していきたいと考えています。
[報告者]
JR東日本 マーケティング本部
くらしづくり・地方創生部門 観光流動創造ユニット
西村 友里(写真右)
株式会社JR東日本びゅうツーリズム&セールス
ツーリズム推進本部 エスコート商品部
多田 須美香(写真左)/中宮 治香(写真中)